よしながふみさんの漫画『きのう何食べた?』の名脇役(?)といえば、主人公・筧史朗のお料理友達「富永さん一家の佳代子さん」でしょう。主婦としての長年の経験プラスお招き好きの旦那さんの要求に対応していくうちに熟練していった主婦の達人です。
1巻にてスーパー「ニュータカラヤ」で1玉880円のスイカを分け合うことになったところから2人のお付き合いは始まり、以後要所要所で簡単手早い美味しいレシピを筧史朗に授けたり、実母との関係がちょっとだけ距離のある筧史朗のエア母として存在感を放っています。
そんな佳代子さんが4巻#31にて大量に玉ねぎをもらったから・・・ということで登場した「佳代子さんの生姜焼き」を作って食べてみました。
豚の生姜焼きといえば、「生姜焼き用」の脂身少なめの部位や「肩切り落とし」とか、ぶっちゃけ、どこの肉を使ってもそこそこ美味しく食べられる味になるのですが、これまでなんとなーく「豚バラ」での生姜焼きは避けて通ってきたんですよねー。
今回の「佳代子さんの生姜焼き」では、豚バラ肉とたっぷりの玉ねぎで作ります。
今回の食材(4人前)
- 豚バラ薄切り・・・209g
- 玉ねぎ・・・大1個
- 生姜・・・使いきりサイズ(お好みかな・・・
- キャベツ・・・お好みでスライス
- 醤油・・・適量
- 砂糖・・・小さじ1くらい
- 酒、塩・・・適当
作ります。
とりあえずキャベツを切ります。細く千切りにした方がきっと幸せになれるんですが、食べごたえ重視で太めに(って言っておく)。
ま、きにしない、きにしない・・・
玉ねぎは繊維にそって薄切りに。
5mm幅くらいで切っておくと、炒めた時にくったりした食感になりやすい気がします。
生姜もおろします。肉と比較するとちょっと多いかねえ。。。生姜ヒトカケって、未だによくわからない。
実際の投入の際には、ちょこっと余したんですが、振り返ってみると全量入れても良かったかもしれません。
脂…。
酒をじょぼじょぼっと50ccくらいと塩をひとつまみ振って、全体によくまぶして馴染ませておきましょう。ボウルをたくさん使うと面倒くさいので、普段ざっくり作る時には、フライパンに入れてなじませてもいいかもしれませんな・・・。どうせ肉から焼きますので。
もうこの時点で食べたいよねえ。。。じゃなく、サラダ油を熱したフライパンに豚バラ肉を投入し、色が変わるまで炒めます。玉ねぎ・生姜を投入して、醤油を適当に回しながらかけまして(大体大さじ3くらいかなあ)、茶さじ一杯ほどの砂糖をふりかけます。
よく炒めます。
調味料が全体に馴染んだら水も出てくるので、焦げ付かない程度に放置しつつ、フライパンの底に面している部分を上部に持ってくる感じで炒めるといい具合に茶色くてりってりになってきますね。
キャベツの上にだららーっと生姜焼きを乗せて・・・
できたどー!
ちなみに、これで2人前。この量で作ると翌日のまかないも楽ができます……!お弁当ユーザーもね!
作って食べてみた感想
- 豚バラって最強
- たしかに、この味付けとバラ肉使用ならタマネギたっぷりにすると、中年2人的にはもう少し肉を減らしたとしても納得できます。
- とはいっても、豚バラ最強なので目の前にあると手が伸びるけどね…
- 思ったより生姜風味が効いてなかったというか、豚バラ最強!って感じになるので、もっと生姜を目立たせてもいいかもしれません。
実はこのレシピを使う前、「生姜焼き用」と名の付いた肉で生姜焼きを作ったんですが、あまりにパサパサでしょんぼりな食感だったんです。でも、思い起こすと実家で食べてた生姜焼きもわりあいパサパサしてたような気がします。そのパサパサを補うために、レタスとマヨネーズをONして食べていた記憶が…。生姜焼きの懐が深すぎて、生姜焼きの定義が自分の中で曖昧模糊になっているような・・・気がするんですが、それを差し引いたとしても、豚バラ肉で作る生姜焼きは最強。豚嫌いの人以外は、おおよそ美味しく食べられるのではないかと。
カロリーを気にしないのであれば、丼にご飯を盛ってレタスを敷いて、どかっとこの生姜焼きを乗せてマヨネーズをちょろろろっと回しがけ、もっさもっさと胃袋に放り込みたい・・・!
ちなみに、この日の副菜はウドの酢味噌和えとレンコンのきんぴら、そして野菜スープでした。贅沢!